秋の天皇賞は毎年10月下旬に東京競馬場にて開催
天皇賞とは
競馬業界における天皇賞とは、JRA (日本中央競馬会) が主催する競馬レースで、毎年春 (4月下旬) と秋の時期 (10月下旬) に開催されます。
毎年の春には京都競馬場にて開催され、春の天皇賞のことを省略して「春天」と呼ぶこともあります。秋のレースは東京競馬場にて開催され、「秋天」の名で親しまれています。天皇賞のルーツは1905年 (明治38年) 5月に開催された「エンペラーズ・カップ」(The Emperor’s Cup) がそのルーツとも伝えられています。
この大会の優勝者 (馬主) には銀製の豪華な花盛器を明治天皇から賜っていたと言われています。その数年後から競馬が普及して、毎年春と秋の時期に皇族の方々が鑑賞する競馬レースとなり、注目されるようになりました。
数多い競走馬の中でももっともハイグレードなG1に認定された競走馬のみが、天皇賞のレースに参加することが可能となっています。
天皇賞 (秋) の見どころについて
毎年秋のシーズンに開催される天皇賞の競馬レースは、東京競馬場にて盛大に開催され、2000メートルの芝生の上を古馬が走り抜き、名誉をかけた戦いが繰り広げられます。
1981年 (昭和56年) から従来の勝ち抜き制が廃止され、過去のレースで優勝した競争馬も参加できるようになりました。これまで長年に渡って3200メートルの芝生を走っていましたが、1980年代の前半から走行距離が2000メートルに短縮化されました。
実際のレースでは、コーナー奥に位置する引き込み線から出走して複数のコーナーを回り、競走馬の到着順を競い合います。
楕円形に描かれたコース上のコーナーは比較的緩やかなカーブで、ほとんど速度を落とさずに回りやすいですが、2メートルほどの高さのある坂を上り下りしながら、競走馬がゴール地点にたどり着くまでに速いペースを維持できるかどうかが最大の見どころとなるでしょう。